FM音源のアルゴリズムについて
ELシリーズのFM音源のアルゴリズムは何種類あるのか、
質問されて、
HS-8の時は、マニュアルにもアルゴリズムのことが、
ちゃんと書いてあって、
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別に印刷された紙も付いていたので、
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はっきり7種類と記憶してましたが、
EL-900mで何種類になったのかは、漠然と23種類だったかな~と。
EL-900mの取説を見たのですが、
アルゴリズムのことはあまり書いてないし、
それより、取説にオペレーターが8つあるというので、それって、
FM音源シンセサイザーDX7の、
オペレーター数6個より多いじゃないかと、
変にかんちがいしてしまいました。
よく見たら、2種類のアルゴリズムが入っていて、
Brass1 の場合だと、ALG 4 のオペレーターが1、2、3、4
ALG 9 のオペレーターを5、6、7、8 と呼んでるだけなんですね。
ブラスの場合、
2つめのアルゴリズムのアウトプットレベルが0なので、
ALG 9 は使ってないということは、
オペレーターが4つだったHS-8時代と同じということ。
探してみれば、
2つめのアルゴリズムを使っている音色もあるかもしれないけど、
ざっと見た感じ、見つかりませんでした。
アルゴリズムの、アウトプットレベル0ですが、上げていくと、
隠れ音色が出て来るので、面白いです。
EL-900mでは、FM音源以外に、AWM音源とVA音源も使われていて、
AWM音源しか使ってない音色でも、
FM音源のアウトプットレベル0から、上げていってみると、
隠れ音色が入っているので、それを全部調べた猛者もいたりしました。
EL-90時代も、FM音源+AWM音源が使われていましたが、
これも、AWM音源しか使ってない音色があったりして、
FM音源の方に隠れ音色が入っていました。
この隠れ音色については、以前、講座で資料をもらったことがあります。
そういえば、EL-90時代のFM音源のアルゴリズムは23種類でした。
これは、資料をもらっていたので、確かです。
もしかしたら、EL-90の取説には書いてあったのかもしれませんが、
私は、EL-90を持ってないのでわかりません。
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DX7のアルゴリズムは32種類でしたが、
エレクトーンの場合は、そこまで多くないと思うので、
EL-900mも、EL-90と同じ23種類だったのかもしれません。
ディスカッション
コメント一覧
本当に貴重すぎる資料の数々をお持ちでいらっしゃっいますね!!
EL桁機種のFMはこの23種類のアルゴリズム2系列の構成ということなんですね。
2系列でひとつのアルゴリズムだと勝手に思い込んでいました。
2系統のフィードバックが肝で、HSでは不得意だったのこぎり波系音色が容易に得られてアナログシンセブラスが作れるようになったのが大きいですね。
AWMののこぎり波波形とのレイヤーですごく分厚いシンセブラスが鳴らせて、とてもうれしいところです。
4つのオペレーターがすべてキャリアーの#23×2系列でドローバーオルガンも余裕ですね。
プリセットで2系統目のFMを使っている音色は、やはりないですよね。
ボイスディスク音色も同様でしょうか。
使われていないとは言え、オフになっているキャリアーのボリュームを上げればちゃんと1系列目の音色に合わせたセッティングがなされているものもあれば、そうでなくただそれぞれフィートの異なったサイン波が鳴るもの、2段アルゴリズム×2のシンセストリングスが鳴るものとか、バラバラですね。
この2系列目のFMを上手く活かせればまだまだELの可能性は無限大ですが、エディターが必須ということですね。
隠れ音色ですが、HSのかなりのプリセット音色が隠されているのはおいしいですね。
これを駆使してHSのレジストレーションを再現したりしてたのしんでいます。
妥協するしかなかったフィートの変更やエフェクトアサインも自由に出来て、音色面ではHSはもう要らなくなるんじゃないかと言えば、決してそんなことはなく、無い音色、再現不可な音色、確かに存在します。
すみません上のコメントはこびです。
昨年、川崎から札幌に引っ越したので、資料なども、ずいぶん処分してきたんですよ。
なので、EL-90時代のFM音源のアルゴリズムの資料は、
よく処分せずに持ってきたと、自分でも驚いています。
HSの時もですが、私は、ボイスエディットは、アウトプットレベルを上げるくらいで、
あとはあまり動かしたことないです。
やっぱりこういうことは、シンセの方が得意だし。
で、DX7を使ってきた人は、HSからのボイスエディットが理解しやすかったそうです