渡辺睦樹さんの曲集講座
もう1週間経ってしまいましたが、
渡辺睦樹さんの講座がありました。
講座のテキストです。
ELにも対応していたので、思わず購入してしまいました。
この日の話しは、
「音符が並んでるだけの楽譜から、何を読みとるか、
もしくは、何を読みとることが出来るか、
楽譜を読み込んでいくヒントになればと思って」ということ。
資料の項目に沿って、【演奏について】の話しがありました。
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たとえば、
◇ 和音進行 のところでは、
「和音には必ず方向があって、V ー I は、
だんだん落ち着いていく方向に動いていきます。」
つまり、 I に解決する時は、V より弱めに弾くと、
音楽のまとまりがよくなるということ。
I ー IV へ行く時は、緊張感が高まるので、息を吸って、
I に戻る時に息をはくみたいな演奏の仕方。
和音進行の動きに従って、強弱記号が書かれていて、
強弱記号を生かすためには、音楽の何を感じとって、
どういう風に表現していけばいいのか、
聴いているとなるほどと納得することが多かったです。
この後、2曲演奏してくれました。
1. 素直な心
3. パストラル ー 牧歌
後半は、かんたんなピアノ曲を、
エレクトーンにアレンジしていく時の、やり方について。
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◇ カウンターメロディーについてだと、
「コードに共通な音を、ただのばすだけで、変化がつくので、
奏法として習得してほしいので、たくさん入れました。」
◇ 音色は、ほとんどオーケストラのサウンドでアレンジしていて、
オーケストラの3つのセクションのイメージとして、
ストリングスは、前にいるので現実的、
木管は、その後ろにいて、
薄い感じがする、ちょっと遠くなります、
金管は、後ろから高くて遠い音が響く様なイメージ。
そのイメージを元に、しっかり弾きたい時は、ストリングスとか、
エコーみたいな時は、木管とか、
イメージで音色を並べていて、
並べ方を変えると、また違う印象になるので、
そういうのもやってみると面白いなど。
さいごに、
音色的なアレンジの構成の参考として、14番と25番、
旋律線の歌い方の参考として、22番を演奏してくれました。
14. シュタイヤー地方の踊り
22. バルカローレ ー 舟歌 ー
25. 乗馬
「今まで蓄積して来た知識とか経験をピックアップすると、
楽譜がより深く読めて、選択肢も増えていくと思う」
など、楽譜の裏の意味を読み解くヒントがいっぱいありました。
終わってから、曲集にサインしてもらいました。
昨年の9月に発売された曲集だったんですね。
ディスカッション
コメント一覧
今から、40年以上前に、ピアノを、習っていて、ブルクミュラー25曲シリーズを、やった時に、当時、エレクトーンでも、やってほしい夢が、実現して、嬉しいです。
ブルクミュラー 25の練習曲が、エレクトーンで弾くと、
オーケストラ風に出来たり、いろいろ変化があって、
ピアノとは違った楽しみ方が出来ますね。
そういう意味で、私にとって画期的だったのは、
1998年に発売された内海源太さんと、松本淳一さんの、
『エレクトーン サウンド イン クラシック ドビュッシー』です。
この曲集を弾いてから、ドビュッシーのすばらしさを再認識した感じです。
ピアノで、ブルクミュラーの、25曲集は、小学校の頃、やったことが、ありました。
エレクトーンで、弾くと、ピアノとは、違った味わいが、あります。